文具・文房具・事務用品・事務機器の総合サイト オフマガNEXT

お問い合わせ

オフィスマガジンonline

ホーム > オフマガ ニュース一覧 > 京セラ  ANREALAGEパリコレ2026春夏コレクション制作をサポート

京セラ  ANREALAGEパリコレ2026春夏コレクション制作をサポート
2025年10月06日

京セラドキュメントソリューションズ株式会社(社長:長井 孝、以下:当社)は、2025年9月30日に開催されたANREALAGE(アンリアレイジ)のパリファッションウィーク2026春夏コレクションにて、株式会社ヘラルボニーの契約作家が描いたアート作品を用いた衣装制作を支援いたしました。コレクションは全30の衣装で構成され、そのうち26の衣装で当社のサステナブルな捺染インクジェットプリンター「FOREARTH(フォレアス)」でプリントした生地が採用されました。今回のコレクションでは、ヘラルボニーの作家18名が描いたアート作品21種の生命力あふれるデザインを多種多様な生地にプリントし、ANREALAGEの手により衣装に生命が吹き込まれた様な素晴らしい作品へと昇華されました。
デザインが内側から光で現れるバッグや靴の素材にもFOREARTHのプリントが採用され、注目を集めました。
 

ANREALAGEのショーは、現地時間の9月30日17:00にパリのセーヌ川右岸にある現代アートの一大拠点「Palais de Tokyo(パレ・ド・トーキョー)」で、ランウェイ形式で発表されました。音楽は、元ダフト・パンクのトーマ・バンガルテル氏により、心臓の鼓動と作品を創る音のサンプリングに荘厳なメロディで生命力が表現され ANREALAGEのデザイン、テクノロジーとヘラルボニーのアートが融合したコレクションとの演出により大きな盛り上がりをみせました。

本コレクションのコンセプトは記号の「♡」です。「生命の可視化」をテーマに、3社が力を合わせ、それぞれの特徴を生かしながら、サステナブルな社会の実現に向け、「心といのちを紡ぐ」という共通認識のもと、コラボレーションが実現しました。

ANREALAGEは、「A REAL(日常)」「UN REAL(非日常)」「AGE(時代)」の3つの言葉を組み合わせたもので、日常と非日常が入れ替わる世界を目指すというコンセプトで、人々が日常の中で気づかずに通り過ぎてしまうものを“非日常”と呼び、それをファッションを通して可視化させることを目指すファッションブランドです。

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニーです。“ちがい”を可能性であると捉え、障害があるからこそ発揮される強烈なこだわりによって描かれるアート作品を自社ブランド「HERALBONY」のプロダクトとして展開するなど、さまざまなモノ・コト・バショに展開しています。 障害のある人を一括りにするのではなく、一人ひとりの存在そのものが尊重される社会の実現を目指しています。

京セラドキュメントソリューションズの「FOREARTH」は従来の染料アナログ捺染に必要とされる水の使用量を99.98%※1削減した環境にやさしい捺染インクジェットプリンターです。「いのち」に欠かすことのできない水をまもるコンセプトとその技術により、テキスタイル産業における環境負荷の軽減に貢献しています。
 

ヘラルボニーの作家が描くアート作品は、細かで繊細な表現と大胆で力強い表現が特長的です。今回の衣装制作のプリント工程において、当社の「FOREARTH」はそのアート表現を忠実に再現しました。また、アート作品ごとに異なる筆圧やブラシストロークに加え、色合いなどはデジタルだからこそできるインク量の細やかな調整で濃淡を再現し、今回の衣装制作において大きな役割を果たすことができました。

当社は、サステナブルな捺染インクジェットプリンター「FOREARTH」を通じて、繊維・アパレル産業における世界での水質汚染やCO2排出量の多さ等の課題解決に貢献してまいります。また、これからも世界を取り巻くさまざまな社会課題を技術の力で解決し、より良い未来をつくるために、創造の歩みを続けてまいります。
 

■ANREALAGE デザイナー 森永 邦彦氏からのコメント
今回のコレクションは、記号の「♡」がテーマです。♡は鼓動であり、心であり、生命の中心。一人ひとり異なる鼓動は生の証であり、存在そのもの。ファッションを通してこの存在を可視化したいと思いました。

きっかけは、ヘラルボニーとの出会いです。障害のある作家たちと出会ったとき、目に見えない神聖な存在に触れた気がしました。彼らが生み出すものは、単なるアートではなく、命の結晶そのものだと感じました。呼吸をするように自然に、圧倒的な力と美しさを伴って作品は生まれていく。あたりまえの日常の中に、想像をこえる非日常が潜んでいました。

京セラとの4回のコラボレーションを通じ、FOREARTHの新しいテクノロジーは私たちのクリエーションを妥協することなく具現化してきました。この時代における美しさは、色や形だけでなく、ブランドが社会課題に対してどう向き合うかという姿勢と密接につながっています。発表された服そのものだけではなく、それがどう作られたかというプロセス自体も美しさをつくる一つの大切な要素です。私たちは、FOREARTHによるサステナブルなプリントを継続採用することで、それが次の時代の新しい美しさにつながると考えています。

■HERALBONY 松田崇弥氏、文登氏からのコメント
ヘラルボニーは、知的障害のあるアーティストの表現を“支援”の対象ではなく、唯一無二の“作品”として社会に届けることを使命としています。双子の兄が自閉症を伴う知的障害を持つことをきっかけに、幼少期から“障害=かわいそう”という固定観念に違和感を抱き、社会における価値観を変える挑戦を続けてきました。

今回、京セラのサステナブルな捺染インクジェットプリンター「FOREARTH」によって、作家の筆のかすれや躍動感、生命感がそのまま生地に再現される姿を目にし、作品が確かに社会に刻まれる感動を覚えました。これは作家本人や家族、福祉現場にとっても大きな意味を持つ“証”だと考えています。 さらに、「FOREARTH」が実現する水使用量99.98%※1削減という成果は、環境負荷の大きい繊維・アパレル業界において極めて意義深いものです。私たちは今後も京セラと協働し、作品性を最大化しながら環境課題の解決にも寄与する新しいモデルを社会に広げていきたいと思います。

■捺染インクジェットプリンター「FOREARTH」の特長
1)Water Free Concept
水の使用量を限りなくゼロ※1まで削減した生地印刷

2)Creative Free
独自開発の水系顔料インクで柔らかな風合いと、高い堅牢性を両立。フルカラー印刷を多種多様な生地で実現。
水系顔料インクおよび前後処理液は、繊維製品の安全性や環境負荷に関する国際的な認証制度である「エコパスポート※2」の認証を取得しています。

3)Location Free
水資源に依存しない捺染で、設置場所を選ばず、適地・適量生産により、物流コストや在庫の削減に貢献「FOREARTH」は、生地の印刷時に水の使用量をほぼゼロにまで減らすことができるため、従来の捺染に必要な大型の前後処理機やスチーマーなどの設備機器が不要になります。そのため、エネルギー消費量とCO2排出量を大幅に削減することにも寄与します。さらに、繊維・アパレル業界で重要な生地の風合いを生かした柔らかい手触りを実現し、綿、シルク、ポリエステル、ナイロン、混紡など多種多様な生地への高精細な印刷が可能です。

※1 FOREARTHは、プリント・乾燥のみで全工程が完了します。プリント工程では水を使用せず、ウォーターフリーを実現しました。また、機器のメンテナンスに使用する水の量にもこだわり、循環ベルト洗浄システムを搭載しており、搬送ベルトの洗浄水を循環システムでフィルタリングしながら再利用します。生地1㎏あたりの水使用量を0.02L(当社調べ 2022年)まで削減しました。
※2 エコパスポート認証は、繊維製品に含まれる有害物質の検査基準を満たしていることを示し、安心・安全な製品であることを保証します。
 

捺染インクジェットプリンター 「FOREARTH」 についてはこちら
https://www.kyoceradocumentsolutions.com/ja/our-business/industrial/textile-printing/index.html?utm_campaign=or&utm_medium=other-medium&utm_source=other-source&utm_term=kc-press&utm_content=forearth

■FOREARTH エクスペリエンススタジオについて
2025年4月に、イタリア・ミラノに「FOREARTH」を実体験できるショールーム「FOREARTHエクスペリエンススタジオ」を開設しました。ミラノのファッション中心地で、実機デモやプリントサンプル作成を通じてサステナブルなテキスタイルプリントを体験いただけます。
施設名称 FOREARTH エクスペリエンススタジオ
住所 Via Monfalcone, 15, 20132 Milano, MI, Italy
延床面積 410㎡
開所日 2025年4月14日

<パリコレで発表されたコレクション一覧>
※1~3,5,8~15,17~30の衣装に「FOREARTH」で印刷された生地が使用されています。


※ ニュースリリースに掲載されている情報は発表日現在のものです。

ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。