セーラー万年筆、金箔を使用した日本の伝統技法 截金万年筆(きりかね) 紅楓(こうふう)・麻葉(あさば)・海浪(えなみ)
2022年02月24日
セーラー万年筆(社長:比佐泰、本社:東京都港区)は、「截金万年筆」を2022年3月4日より全国のセーラー万年筆製品取扱販売店にて注文受付を開始いたします。(受注生産により4月以降順次販売予定)
■『截金万年筆』
「截金万年筆」は截金作家 大塚華仙による、本物の金箔を使用する伝統技法「截金」を黒檀材の蓋と胴に施し、漆で仕上げた万年筆です。
その本体に世界で評価された、セーラー万年筆独自の大型21 金ペン先を搭載いたしました。受注生産により、用途やシーンに合わせてお好みの字幅を全7 種からお選びいただけます。
◆「截金」とは
截金は、6 世紀、仏教とともに伝来した、金箔・プラチナ箔などを数枚焼き合わせ細く直線状に切ったものを、筆と接着剤(にかわ)を用いて貼ることによって文様を表現する伝統技法です。それが仏教美術の飾り立てる技として発展し、今日では日本でのみ京都を中心に継承されています。現在は仏教美術の枠を超え、芸術、工芸、建築装飾としても知られています。
截金は、金箔そのものを細く切りそれを直接貼る技術。ただでさえ薄い金箔を髪の毛のように細くし、柄や絵を描く技術の見栄えは見事です。蒔絵は同じく本物の金を使用していますが、主に金粉を蒔くもので加飾の一部の役割を果たすものです。截金は主役として金で図柄を仕上げています。
また日本画等に見られる金泥は金粉を膠(にかわ)で溶かしたもので書いているので截金とは輝き方が違います。