ホーム > オフマガ ニュース一覧 > 没後125周年 初の正伝「丸善」を創った男 早矢仕有的 資料展 ~福澤諭吉とともに日本の近代化に尽くした医師~
丸善雄松堂株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役 矢野正也)、株式会社丸善ジュンク堂書店(本社:東京都中央区/代表取締役 西川仁)、丸善出版株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役 池田和博)は、共通の創業者である早矢仕有的(はやし・ゆうてき、1837-1901)の没後125周年に際し、『「丸善」を創った男 早矢仕有的資料展』を開催いたします。
資料展期間中は講演会、ギャラリートークを実施するほか、丸善日本橋店と協力してスタンプラリーも
開催予定です。普段一般には公開していない資料も展示いたします。
医師として企業人として、明治を駆け抜けた創業者 早矢仕有的の軌跡をぜひご覧ください。
特設サイト:https://www.maruzenjunkudo.co.jp/pages/hayashiyuteki2026
12月1日(月)より講演会・ギャラリートークの参加予約を開始いたします。
講演会・ギャラリートークはいずれも事前予約制です。
参加を希望される方は、丸善丸の内本店4階ギャラリー受付またはお電話(TEL: 03-5288-8881(代))にて
お申し込みください。

日 時:1月10日(土)16時~ (60分<予定>)
登壇者:都倉武之先生(慶應義塾福澤研究センター教授)
内 容:福澤との邂逅によって有的の人生が劇的に変化したのは間違いないが、その生涯は未解明な部分が多い。福澤研究の立場から、二人の複雑な関係を考察します。

日 時:1月11日(日)14時~ (60分<予定>)
登壇者:小林昌樹先生(近代出版研究所 所長・慶應義塾大学講師)
内 容:江戸時代から明治・大正期へ至る書店の歴史・読者の歴史とそれに伴う「立ち読み」の歴史を紐解きながら、近代日本の書物文化のひとつの拠点であった「丸善」の成り立ち・エピソードについてお話しします。

日 時:1月12日(月・祝)14時~ (60分<予定>)
登壇者:佐々木聡先生(明治大学専任教授)×原田幸四郎(元丸善株式会社)
内 容:幕末・維新期に幅広い産業に及ぶ今日の長寿大企業の礎を築いた企業家の多くは、早矢仕有的と同じ天保年間の生まれです。また早矢仕の郷里の美濃出身で、長寿企業を創った企業家も多くいます。そうした企業家と早矢仕との関わりや共通項を探ります。
日 時: ①1月3日(土)14時~ (30分<予定>)
②1月9日(金)18時~ (30分<予定>)
ガイド:原田幸四郎(元丸善株式会社)
内 容:会場内を回遊しながら展示品を解説いたします。

商社組織を株主「元金社中」と社員「働社中」に分けた点が、株式会社組織の初めとして評価が高い。誰が起草したかは、「福澤説」、「有的説」、「有的が起草し福澤添削説」等と乱立しており確定していない。

福澤諭吉は1873年、ブライアント、ストラットン共著の商業簿記の教科書(Embracing single and double entry. New York,1871)の翻訳本として『帳合之法』出版。本書は日本初の簿記学(西洋式複式簿記)のテキストで、これを用いた「新しい記帳法」の有料講習会が、同年7月に丸屋商社の店内で開かれた。

1887年に丸善が出版した英語で書かれた日本語辞典。初版、第二版は上海の出版社によって印刷されたが、第二版を倍増させたこの第三版から丸善が出版した。編著者のヘボンは医師で、有的もヘボンの治療を手伝ったこともあるという。ヘボンは第三版の版権を丸善に譲渡し、出版に至った。当時の丸善は丸家銀行の破綻による再建中であったが版権買取に踏み切り、ヒット商品に繋げた。

明治3年5月、福澤は腸チフスに掛かり重体となる。福澤は九鬼宛の書簡で「醫師はアメリカ人セメンズ英人ウエルス両人を頼み、治療法頗る新奇、日本の醫師伊東玄伯、石井謙道、島村鼎甫、隅川宗悦此外に横濱の友醫早矢仕有的専ら苦心いたし呉先づ日本では最上の治療」と書いている。
2010年2月: 丸善株式会社と株式会社図書館流通センターが経営統合し、
持株会社のCHIグループ株式会社(現・丸善CHIホールディングス株式会社)を設立
2010年8月: 丸善株式会社が店舗事業部門を分社し、丸善書店株式会社を設立
2011年2月: 丸善株式会社が出版事業部門を分社し、丸善出版株式会社を設立
CHIグループ株式会社傘下に株式会社ジュンク堂書店、株式会社雄松堂書店が加わる
2015年2月: 丸善書店株式会社と株式会社ジュンク堂書店が合併し、商号を株式会社丸善ジュンク堂書店に変更
2016年2月: 丸善株式会社と株式会社雄松堂書店が合併し、商号を丸善雄松堂株式会社に変更
● 丸善雄松堂株式会社について https://yushodo.maruzen.co.jp/
大学をはじめとする全国の教育・研究機関への学術資料の提供や学習空間・商空間の設計・デザイン、図書館など教育機関・文化施設の運営支援等の事業を通じ、日本の教育・科学・文化の発展に貢献してきました。現在はさらに、地域や社会に広がる「まなびのつながり」を育み、人びとの持続的なまなびを促進する環境づくりを支援しています。
● 株式会社丸善ジュンク堂書店について https://corp.maruzenjunkudo.co.jp/
日本全国および海外で書籍・文具を取り扱う約100店舗を運営しています。
“知”=コンテンツを生み出す力が日本の文化的資産です。書籍・文具の販売のみにとどまらず、日本のコンテンツが発展する社会を支える企業を目指しています。
● 丸善出版株式会社について https://www.maruzen-publishing.co.jp/
理工学・医学分野においてわが国を代表する便覧、事典、専門書、大学テキスト、映像教材(DVD等)の発行・発売を行っています。近年では、電子書籍や映像配信サービスなどのデジタルコンテンツにも力を注ぎ、幅広い事業を展開しています。