ホーム > オフマガ ニュース一覧 > コクヨ 大日向中等教育学校・建築築事務所と連携し、未来の学び を実現する学習環境の実証実験をスタート
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、学校法人茂来学園大日向中等教育学校(長野県南佐久郡、理事長:中正 雄一)、株式会社建築築事務所(東京都新宿区、代表取締役:望月公紀)と連携し、4月中旬より、大日向中等教育学校の新校舎において、新しい時代の学びを実現する学習環境の共同実証実験を開始します。
左から「図書館」「大廊下」「スタッフルーム」
1. 取り組みの背景
近年、教育現場では探究学習やプロジェクト学習(PBL:Project-Based Learning)の広がりにより、学びの形が急速に多様化しています。しかし従来の画一的な教室環境では、個人の集中ワークやグループ発表など、多様な活動に対し柔軟に居場所を選択・変更することが困難です。さまざまな学習シーンに空間が対応できず、場所が活動を制限してしまうという課題を抱えています。
そこでコクヨは、大日向中等教育学校・建築築事務所と連携し、子どもたちの活動や空間活用の様子を記録・分析する実証実験を開始します。また集約した知見を発信し、継続的に学校現場に反映していく本取り組みを通して、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を両立する学習環境の実現を目指します。
2. 取り組みの概要
日本初のイエナプラン(*)スクールを運営する学校法人茂来学園の大日向中等教育学校では、自立と共生を育む教育を実践しています。新校舎では、「教育(営み)」「建築(器)」「家具(機能)」の三者が連携し、子どもたちが主体的に使いこなし、作り変えていくことができる新しい学習環境を構築しました。
本取り組みは、校舎の完成をゴールとするのではなく、子どもたちが実際に空間をどう選び、対話し、学びを深めていくのかを継続的に観察・検証する「使いながら育てていく、終わりのない空間づくり」として位置づけています。
(*)対話と協働を重視し、異年齢学級での学び・生活を通して自立と共生を育むオープンモデルの教育コンセプト
3. 実証実験の対象となる主な学習環境
(1)情報発信と偶発的な対話を生む「大廊下」
校舎のメイン動線である大廊下に、子どもたちが自ら空間を仕切ったり、探究学習の成果を展示したりできる可動式パーティション「Any Wall(エニーウォール)」を設置。展示のレイアウト変更や、そこから生まれる他学年との交流や対話にどう寄与するかを観察します。

(2)静寂から動的な学びまで対応する「図書館」
単なる調べ学習の場ではなく、プレゼンテーションやグループでの議論など、多様な学習に柔軟に対応。キャスター付きチェアー「Any Chair(エニーチェアー)」や軽量ソファー「Any Sofa(エニーソファー)」を導入し、子どもたちによる空間構成の変容を検証します。

(3)社会に開かれた「スタッフルーム(職員室)」
職員室の入り口には、子どもや保護者、外部の来訪者が自然に立ち寄り、教職員とフラットなコミュニケーションが取れるラウンジスペースを設置。学校に関わる様々な人の交流の誘発をモニタリングします。

4. 各者の役割とコメント
【空間・家具】コクヨ株式会社 グローバルワークプレイス事業本部 TCM本部
コクヨは、子どもたちの知的好奇心があふれ、未来にワクワクできる学校環境を構築するため、「ワク×ワクあふれる学校づくり」をコンセプトに、学校の空間づくりをサポートしています。今回、新しい時代の学びに不可欠な「個別最適と協働のシームレスな行き来」を、家具の力でどうサポートできるかを考え、大日向中等教育学校に家具を提供しました。本実証実験を通じて得られた知見(エビデンス)を、全国の学校が抱える空間づくりの課題解決に活かし、日本の教育環境の新たなスタンダード構築に貢献してまいります。
【教育】学校法人茂来学園 大日向中等教育学校 校長 青山 光一
学校は完成された空間ではなく、子どもたちとともに育っていく環境だと私たちは考えています。大日向中等教育学校では、異年齢の子どもたちが共に学ぶイエナプラン教育のもと、一人ひとりが問いを持ち、仲間との対話を通して学びを深めています。今回、建築築事務所様、コクヨ様との協働によって生まれたこの空間は、使い方があらかじめ決められた教室ではなく、子どもたち自身が活動の中で意味を見出し、作り替えていく“余白のある学びの場”です。これから子どもたちがこの場所をどのように使いこなし、新しい学びの風景を生み出していくのか、とても楽しみにしています。
【建築】株式会社建築築事務所 代表取締役 望月 公紀
本校舎は、茂来学園の教育方針のもと、子どもたちの多様な活動を大らかに受け止める「下地」として設計しました。受け皿となる建築が整い、そこにコクヨ様の可動式かつ機能的な家具が入り、さらに子どもたち自身が工夫して使いこなしていくことで、初めてこの建築は完成へと向かいます。例えば、子どもたちが自分たちで机や椅子の配置を考えたり、「Any Wall」を使って自分の好きな本棚作ったりすることで、空間が日々変化していきます。今後、この空間が子どもたち一人ひとりの創造性や主体性を引き出し、学びの場として豊かに成長していくことを期待しています。どのような変化や成長が生まれるか、共に見守り、検証していきたいと考えています。
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