ホーム > 新製品情報・特集 > コクヨ 先行販売で完売!軽い力で汚れをスルッと落とせて身体への負担を軽減する「フローリングワイパー」を発売
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、はたらく場所で便利に使える掃除用品や衛生用品などの生活用品ブランド「KOKUYO HibiFull(コクヨ ヒビフル)」から、「文具のコクヨが本気で消しやすさにこだわった軽い力でスルッと落とせるフローリングワイパー」と、合わせて使える「職場の靴跡汚れさえも落とせるフローリングワイパー用ウェットシート」を2025年12月3日(水)より発売します。
(左)仕様イメージ(右)掃除シーンイメージ
「KOKUYO HibiFull(コクヨ ヒビフル)」から発売する「文具のコクヨが本気で消しやすさにこだわった軽い力でスルッと落とせるフローリングワイパー」は、人間工学に基づいて設計された、軽い力で頑固な汚れを落とせるフローリングワイパーです。柄の延長線上にグリップを配置した独自構造で、手の力がまっすぐ床に伝わります。さらに、手のひらに自然にフィットするグリップで、軽い力でもしっかり床面に圧をかけられてスルッと汚れを落とせるので、掃除時の身体への負担を軽減します。
2025年9月にコクヨグループの株式会社カウネット(本社:東京港区/代表取締役社長:宮澤典友)にて実施した先行販売では、数量限定販売の100セットが、2か月間の販売予定のところ2週間で完売。お客様からは「グリップの形状が握りやすく、力が入れやすい」、「軽い力でも汚れが落ちやすく、身体の負担が軽減した」など、好評の声をいただきました。
本製品は腰への負担軽減について、大学との共同研究により科学的根拠をもとに検証し、商品設計に反映しています。芝浦工業大学との共同研究では、身体への負担軽減を考慮した柄の長さについての評価実験を行いました。身長の高低に関わらず幅広いユーザーから、使いやすさや力の入れやすさの観点で最も高く支持された柄の長さを採用しています。また九州大学との共同研究*では、本製品使用時の身体への負担軽減因子を定量的に検証しました。モーションキャプチャで掃除動作の姿勢を解析した結果、使用時に上体が直立に近い姿勢を維持でき、腰を深く曲げずに力をかけられることが確認され、本製品が「腰を深く曲げず、ラクな姿勢で掃除しやすい構造」であり、結果として腰への負担軽減に繋がっていると考えております。
また、今回発売のフローリングワイパーと合わせて使用することで汚れ落ち効果を最大化できる、独自配合の薬液で汚れを落としやすい「職場の靴跡汚れさえも落とせるフローリングワイパー用ウェットシート」も同時に発売します。雨の日の泥汚れや革靴による床の靴跡もサッと拭きとれて、埃や飲みこぼしの汚れもきれいに拭けるので、職場だけでなく、ご家庭でも活躍します。
*九州大学とは研究開発コンサルティング契約を締結しています。
発売予定:2025年12月3日(水)※店頭展開日は店舗により異なります。
メーカー希望小売り価格(消費税抜):オープン価格
商品HP:
文具のコクヨが本気で消しやすさにこだわった軽い力でスルッと落とせるフローリングワイパー
https://kokuyo.jp/pr/hibifull/wiper
職場の靴跡汚れさえも落とせるフローリングワイパー用ウェットシート
1. 「文具のコクヨが本気で消しやすさにこだわった軽い力でスルッと落とせるフローリングワイパー」の特長
軽い力で頑固な床汚れを落とせるフローリングワイパーです。柄の延長線上に配置したグリップにより、力を真っすぐ床に伝えることができるので、靴底のゴム跡や頑固な汚れも、力任せにこすることなく軽い力で落とすことができます。
ヘッド部分には床への密着性を高めた素材と構造を取り入れており、かけた力が逃げることなく床に行き渡るため、従来のフローリングワイパーでは落としにくかった汚れも、スムーズに落とすことができます。
(左)グリップへの力のかかり方イメージ(右)ヘッド面イメージ
2. 「職場の靴跡汚れさえも落とせるフローリングワイパー用ウェットシート」の特長
職場特有の靴跡汚れに対応したフローリングワイパー用ウェットシートです。エタノールで汚れを浮かせて界面活性剤で分解し、薬液ごと拭き取る設計なので、軽い力でスルッと落とすことができます。シートの表面はメッシュ模様になっていて、汚れをしっかりかき取ります。本体と組み合わせて使用することで、よりスムーズな床掃除をサポートします。
(左)商品イメージ(右)シートを広げたイメージ
3. 芝浦工業大学と九州大学との共同研究*による身体の負担軽減の確認
フローリングワイパーの開発においては、使用時の身体への負担軽減を目指し、芝浦工業大学・九州大学との共同研究*による実験のプロセスを取り入れています。
(1)身体への負担軽減を考慮した柄の長さの実証 (芝浦工業大学との産学連携)
a. 背景・目的
フローリングワイパーにおいて、柄の長さは使い心地や身体への負担に直結する重要な要素です。長すぎると扱いづらく、短すぎると姿勢が悪くなり腰を痛める可能性があります。そこで、使用者の身長特性にかかわらず扱いやすい最適な柄の長さを科学的に検証することを目的に、芝浦工業大学と共同研究を実施しました。
b. 実験概要
手法:3Dプリンタを用いて作成したグリップを付けた、複数サイズの柄のワイパーを作成。フロアに付けた汚れ(口紅で模擬)を拭き取る掃除動作を実施し、官能評価結果と姿勢写真解析を組み合わせて分析しました。なお、実験には芝浦工業大学の学生80名(身長149cm〜185cm)が参加しました。
評価項目:力の入りやすさ、押し引きのしやすさ、楽な姿勢で掃除できるかなどの5項目
c. 結果
Mサイズが幅広い身長の実験参加者から最も高評価を獲得し、悪評価が最も少なかったことから、身長を問わず扱いやすい長さであると評価。評価結果を基に、平尾教授の自動車人間工学研究開発経験を応用し、誰にとっても使いやすいと感じられる柄の長さの許容値を設計。コクヨはその基準に基づき、本製品の設計寸法を決定しています。

■芝浦工業大学 平尾 章成様 プロフィール

経歴:芝浦工業大学デザイン工学部教授。博士(工学)、認定人間工学専門家。日産自動車(株)で人間工学に関する研究開発に22年半従事した後、(国研)産業技術総合研究所を経て、2023年4月より現職に至る。
コメント:グリップで力が入れやすくなった反面、持つ位置の体格適合性に敏感になりました。実験では、身長149cmから185cmの80名の男女を用いて、10cm刻みで長さの異なるワイパーの評価を行い、最適な寸法を決めました。
(2)本製品使用時の姿勢傾向―腰への負担軽減因子の実証(九州大学との共同研究*)
a. 背景・目的
従来のフローリングワイパーでは、掃除時に腰を深く曲げる必要があり、腰への負担が大きいという課題がありました。そこで、主観的な印象に頼らず、科学的根拠に基づいて腰への負担軽減因子を定量的に検証することを目的に九州大学と共同研究*を実施しました。
b. 実験概要
手法:モーションキャプチャと映像解析技術を用いて掃除動作を記録・分析
測定内容:掃除前後の身体姿勢、関節角度、特に腰部の屈曲負荷を検証
c. 結果
本製品使用時は、上体がより垂直に近く、腰を深く曲げずに掃除できる姿勢となる傾向が見られました。肘や脇の角度も、本製品使用時は手元の位置が高く、力をかけやすい姿勢となることを確認しました。これらの分析結果を踏まえ、コクヨは本製品が「腰を深く曲げず、ラクな姿勢で掃除しやすい構造」であり、結果として腰への負担軽減に繋がっていると考えております。
(左)実験結果(右)腰部の屈曲角度のイメージ
■九州大学 西村英伍様 プロフィール
経歴:九州大学大学院芸術工学研究院助教。博士(芸術工学)。サイエンスパーク(株)で設計開発・デザイン業務に従事したのち、2023年より現職にて人の行動の観察・分析手法の研究に取り組む。
コメント:このたびの評価では身長150cmから179cmの男女にご協力いただき、実験室においてモップがけ作業の撮影ならびに観察分析を行いました。撮影にあたっては条件を統制しつつ、自然なモップがけ作業の状況をうまく再現できたと思います。
4. グッドデザイン賞受賞について
職場から家庭まで清潔な空間づくりを支える新しいフローリングワイパーとして、2025年グッドデザイン賞を受賞しました。
受賞ギャラリー:https://www.g-mark.org/gallery/winners/31628
(参考)
1. インクルーシブなモノづくり「HOWS DESIGN(ハウズデザイン)」の取組み
今回発売のフローリングワイパーは、コクヨのインクルーシブなモノづくりの考え方である「HOWS DESIGN」を取り入れました。
詳細は下記リンクをご参照ください。
「HOWS DESIGN(ハウズデザイン)」の取組みについて:
https://www.kokuyo.co.jp/sustainability/howsdesign/torikumi_0034.html
2.「KOKUYO HibiFull(コクヨ ヒビフル)」のご紹介
「KOKUYO HibiFull」は、ちょっとした「くふう」で、働く場所を少し「ここちよく」をコンセプトに、工夫を凝らした便利な機能性と、職場に馴染むカジュアルなデザインを備えた商品をラインアップしています。
カウネットが蓄積してきた豊富なマーケティングデータを活用することで、お客様のニーズに沿った商品企画が可能となっており、多様なデータの分析を商品企画プロセスに組み込みながら、スピーディーな商品発売を実現しています。また、パッケージデザインの決定にはAIによる評価を取り入れるなど、革新的な商品企画手法にも挑戦しています。

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