ホーム > オフマガ ニュース一覧 > 荻窪グルメ散策の途中で人気の文房具を購入できる店「喜久屋文具店」
昭和15年創業、㈱喜久屋文具店(東京都杉並区天沼3―28―10)は79周年を迎える。
同店は、家族経営の文具店としてJR荻窪駅北口に近い教会通り商店街の中にある。駅までの通り道となっていることもあり、地元の人が気軽立ち寄るという。
そのため店では、文具以外にも名刺、各種印刷、ゴム印、スチール家具、OA機器、事務用品通販なども取扱い幅広いニーズに対応している。
この店の三代目となるのが営業部・長谷川貴芳部長。子ども頃から、創業者である祖父、父の背中をみてきたこともあり、幼い頃から当たり前のよういに、『いずれこのお店を継ぎたい』という思いがあったという。
大学を卒業後、同業の店で修行を積み、培った経験と知識をもとに20年前からこの店で働いている。
修業中、やはり経営の基本は『お客様重視』だと改めて感じたという。
そんな思いを胸に、店では地域ニーズに合う商品を揃えてあるが、それでも無い商品は必ず「取寄せますので、翌日には届きます」と対応。すると、お客様からは「どこのお店でも無かったので助かります」と喜ばれ、それが商売の励みになるという。その積み重ねで、次回も安心して足を運んでくれるように繋げている。
店には年輩の方も多く来店し、便箋、封筒、葉書、カードが売れ筋。年輩の方は、若い方達と違いパソコンやスマートフォンからメールをする人が少ないからという。
そのため10年前、店内を改装する時は、レイアウトを自身で考え、年輩のお客様でも、欲しい商品が入店時に一目でわかるよう拝領した。便箋、葉書、カード等は一年を通して使えるデザインから季節感を持たせたデザインまで幅広く揃えて選ぶ楽しさも提供している。
長谷川部長は「店のこだわりは他にもあり、それは創業時からある印鑑什器です。印鑑の並びも『あいうえお』順ではなく、『いろは』順に並び、什器内の苗字表記は、祖母が一つひとつ手書した、この店の宝物です。これからも現役続行です」と笑顔で話す。
だが、店のあるこの街も商店街も変化について自身の幼少時代とは、様変わりしてしまったという。もともと地元に根付いていたお客様が減り、商店街もテナントが多くなり、それにと共に購入される文具も変わってしまった。
以前、近隣にあった銀行、証券会社も移転。それをきっかけに、会社の本部からファイルなどの文具はカタログ通販での購入を指示されるようになった。それに加え小学校も統廃合で老人施設になり、学童文具の購入も減ってしまった。それは同店だけでなく他の店も同じ。
そのこともあり商店街ぐるみで、集客に繋げるためのホームページを立ち上げ、各店舗を動画で紹介しはじめた。その甲斐もあり、客足が減る土曜日などに、見た人が気になって立寄ってくれるようになったという。
商店街の中にはマスコミに取り上げられる有名な惣菜屋、飲食店なども多数あり、休日ともなると、その目当ての店に遠方からも訪れた人の行列があちらこちらにできる。
そして、その人たちが、たまたま通りかかった同店に立ち寄り、気に入った商品を買っていく。購入される商品は、それぞれがその時々に気に入った商品を買う。
そのため今、どんな新商品が話題かを、卸の見本市に足を運び常にチェックを入れている。ほかにも、文具大賞に選ばれた商品などマスコミでの露出が増えている商品などは、わかりやすく陳列するなど商品を手に取りやすくした。
長谷川部長は「これからも、お客様一人ひとりが満足してもらえる、お客様重視の店づくりを心掛けていきたい」と意欲をみせた。
喜久屋文具店の店舗情報
住所:東京都杉並区天沼3-28-10
営業時間:平日 9:00~20:30、土曜日 9:30~20:00
定休日:日曜日(但し4月・12月は無休)
https://www.kyokai-dori.com/shop/0333910013.html
(店舗紹介動画)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=vBMGccF5HUc
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喜久屋文具店 住所:東京都杉並区天沼3-28-10 (教会通り商店街) |
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営業部・長谷川貴芳部長 |
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マスコミで話題の文房具が揃う 喜久屋文具店 店内 |
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創業時からある印鑑什器。印鑑の並びも『あいうえお』順ではなく、『いろは』順に並んでいる |
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便箋、葉書、カードの季節柄を年輩のお客様でも、欲しい商品が入店時に一目でわかるよう拝領 |
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一年を通して使えるデザインの便箋、封筒も豊富。あなた好みの書きやすい商品を見つけられる |
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グリーティングカード |