ホーム > オフマガ ニュース一覧 > キヤノンの一眼レフカメラ「AE-1」が国立科学博物館「未来技術遺産」登録 世界初マイクロコンピューター内蔵
世界で初めてマイクロコンピューターを内蔵し、1976年に発売されたキヤノンの一眼レフカメラ「AE-1」が、独立行政法人国立科学博物館の「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されました。また、9月14日に登録授与式が開催され、登録証と記念盾が授与されました。
「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」は、日本の科学技術史資料のうち、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」を選定基準として登録されます。登録制度は、資料の保存と次世代への継承を目的として、2008年より実施されています。
また、キヤノン製品の登録は、2010年の半導体露光装置「FPA-141F」と、2019年のフォーカルプレーンシャッター式カメラ「ハンザ・キヤノン」に続き、今回の一眼レフカメラ「AE-1」で3件目となります。キヤノンは「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」への登録を励みに、これからも光学技術を中心に磨きをかけ、幅広いユーザーの期待に応える製品を提供していきます。
「AE-1」とは
測光から撮影までをコントロールするマイクロコンピューターを世界で初めて内蔵した、35mmシャッター優先式TTL・AE一眼レフカメラとして、1976年4月に発売されました。当時、自動露出機能を備えた一眼レフカメラは生産量も少なく高価格帯の機種でしたが、「AE-1」は生産の自動化と部品点数の削減により、普及価格帯と高機能を両立しました。また、多くのユーザーに親しまれたことで、発売から約1年半後の1977年10月には累計生産台数100万台を突破しました。
選定理由
「AE-1」は、カメラづくりに電子化と自動化の流れを採り入れることで、初めての人でも手軽に一眼レフカメラを使える時代へと変化させたカメラとして選定されました。露光量調整などを中央集中制御するCPUを導入し、部品を従来機種から約300点減らすとともに露光量の手動調整を不要としました。また、一体型の専用ワインダーとの組み合わせにより、毎秒約2コマの連続撮影ができることから、「連写一眼」のキャッチフレーズとともに支持されました。
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一眼レフカメラ「AE-1」 |
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重要科学技術史資料授与式 |
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