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歴史的にみれば、食事の台としての卓子(テーブル)が古く、正倉院御物としても残されている。一方、読み書きの台としての机(デスク)は、平安時代の文机あたりが始めであろう。その後、鎌倉・室町時代の書院の発達に伴って書机も発展した。西洋でもやはりテーブルから始まったようだ。家庭用家具から事務用デスクが独立したのは比較的最近のこと。最初は木製であったが、第1次世界大戦後スチール製が登場した。
話をグッと身近に引き寄せて最近の学習机をみてみよう。木製の平机は昭和30年代にはかなり普及していた。それがスチール製になったのは、昭和42〜43年頃。棚付きで、電動シャープナーを始め様々な備品を装備した満艦飾の学習デスクがもてはやされた。しかしその後、それらの備品が本来の学習に不必要との声が消費者からあがり、7、8年前からは落ち着いた木製が主流に戻った。
形状はシンプルになったが、天然ムク材などが好まれ、高級品化している。子供の成長に合わせた机の高さ調節は、木製では重量の関係で難しく、椅子の高さで調節するのが一般的になってきている。
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