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今から4000年前、ギリシャのバァジックという男がコンパスを考案したのが製図用品の始まりと、神話的に伝えられている。数学者ピタゴラスもコンパスを幾何学に使用し、天文地理の学者や航海術にも使用されていた。この頃のコンパスの材料は木材だったという。その後、製図器はヨーロッパでコンパスを中心に発達したが、その形式には英式、仏式、独式の三様式がある。
わが国での起源は江戸時代に蝦夷測量にあたった伊能忠敬が、竹製コンパス、定規などを使用したのが始まり。しかし、今日のような発達をみたのは輸入品によるもので、初めての輸入は幕末の嘉永年間であったと伝えられている。 国産では、明治2年に東京本所で和田貞一郎により作られた仏式コンパスが第一号。これが洋式製図機械製造の開祖といわれている。和田は江州の生まれで井伊家の鉄砲師であっただけに、その製品はすぐれたものであったという。
その後、学校教育にも採用され、建築、測量、その他の製図の必需品として需要は増大していった。従来、仏式は普及品、英式・独式は専門家用であった。
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